2015年10月2日金曜日

命と死…

~自分の街で災害が起きた時、あなたは大切な人を守れますか?~

昨年から、このメッセージを伝えている陸前高田市ドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』(小川光一監督)の上映を応援しています。この映画は、東日本大震災被災地である岩手県陸前高田市の津波到達ラインに桜を植えることで後代の人に津波の教訓を伝えようという壮大なプロジェクト、「桜ライン311」の1年目から3年目の活動を追ったドキュメンタリーです。東日本大震災の大きな被害と深い悲しみを表現することで恐怖を煽るというものではなく、「自分たちと同じ思いをしてほしくない」という被災地の人たちの切なる想いを伝えています…。

正直言うと、この映画に出会う前は防災についてあまり深く考えられませんでした。備えておけることは最低限やるけど、まあなるようにしかならないし、ジタバタしても仕方がないという感覚でした。しかしそれは間違っていました。大切な人には生き残ってほしいしできるなら守りたい、もう災害で誰にも死んでほしくない…。心の片隅に子供の頃からあった一種の『あきらめ』が、その正直な気持ちを無意識に抑えていたのかもしれません。


生きたいのに生きられないこと と 生きたいのに生きないを選ぶこと 

命と死は表裏一体、命と死は混沌と渦巻いているような気がします。
この数ケ月は自分に関して死を意識する時間が多いのに、ほかの人には死んでほしくないし災害が起こった時に命を守る方法を知ってほしい。矛盾を感じるけれどこれが今の正直な想いです。
この映画の全国上映を来年の3月までお手伝いします。そのあとは映画から離れて、一人の防災士として被災地の人たちの切なる想いを伝えて行きます。

自分の街で災害が起きた時、自分と自分の大切な人を守るため、今できることを行いましょう!

『あの街に桜が咲けば』公式サイト

やまざきひかる

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